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立命館大学 研究者学術情報データベース English>> TOPページ TOPページ > 森岡 正芳 (最終更新日 : 2022-01-02 12:09:21) モリオカ マサヨシ 森岡 正芳 MORIOKA MASAYOSHI 所属 総合心理学部 総合心理学科 職名 教授 業績 その他所属 プロフィール 学歴 職歴 委員会・協会等 所属学会 資格・免許 研究テーマ 研究概要 研究概要(関連画像) 現在の専門分野 研究 著書 論文 その他 学会発表 その他研究活動 講師・講演 受賞学術賞 科学研究費助成事業 競争的資金等(科研費を除く) 共同・受託研究実績 取得特許 研究高度化推進制度 教育 授業科目 教育活動 社会活動 社会における活動 研究交流希望テーマ その他 研究者からのメッセージ ホームページ メールアドレス 科研費研究者番号 researchmap研究者コード 外部研究者ID その他所属 1. 人間科学研究科   2. OIC総合研究機構 ものづくり質的研究センター   3. 衣笠総合研究機構 人間科学研究所   学歴 1. 2000/03(学位取得) 京都大学 博士(教育学) 2. ~1977/03 京都大学 文学部 哲学科 卒業 3. ~1982/03 京都大学 教育学研究科 教育方法学専攻 博士後期課程 単位取得満期退学 職歴 1. 2016/04/01 立命館大学 総合心理学部 教授 2. 2007/04/01 ~ 2016/03/31 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 教授 3. 2001/01/01 ~ 2007/03/31 奈良女子大学 文学部 教授 4. 1998/04/01 ~ 2000/12/31 奈良女子大学 文学部 助教授 5. 1992/04/01 ~ 1998/03/31 天理大学 人間学部 助教授 全件表示(8件) 委員会・協会等 1. 2013/07 日本心理臨床学会 代議員 2. 2009/07 ~ 2012/06 神戸家庭裁判所 神戸家庭裁判所委員会委員 3. 2008/06 ~ 2010/05 日本教育心理学会 研究委員会 委員長 所属学会 1. 国際対話的自己論学会 2. 日本心理学会 3. 日本心理臨床学会 資格・免許 1. 1990 日本臨床心理士認定協会「臨床心理士」 研究テーマ 1. スタニスラフスキー俳優訓練システムによる心理臨床援助者の育成プログラムの構築 2. 会話がなぜ人を癒すか-対話的自己理論にもとづいて 3. 臨床ナラティヴアプローチを基盤とする人称性科学の実践モデル構築 研究概要 臨床ナラティヴアプローチを基盤とする人称性科学の心理社会的実践モデル構築 医療看護、心理臨床などの領域や、障害当事者及び家族支援などの対人援助の領域で研究を志すには多くのジレンマがある。現場では複雑な要因がからみ、研究上の要請からくる諸要因をコントロールし、統制群を設定するのは困難なことが多い。綿密な比較検討も倫理上の制約がからんでくる。ここで、ナラティヴ(物語;語り;ストーリー)の視点を実践研究に活かす道筋が生まれる。病院では医療専門職と患者家族、施設では施設職員と利用者、心理療法ではセラピストとクライエントなど、それぞれの現場では互いにストーリーを生み出している。専門職の側は当事者の状態についての判断とこれからの見通しについて、面談のその場で仮説的にストーリーを作る。当事者も自分の病や障害、心理的な不調について、あれが原因か、これが悪かったのかと仮説的なストーリーをもちながら、専門家を訪ねるだろう。互いのストーリーは、現場において出会う。本研究は、この交差領域において生まれてくる豊かな産出物を抽出し、臨床ナラティヴアプローチの観点から、生きた記述の仕方を探る。人称性科学という対人援助を基礎づける方法と理論を構築する。そして病や障害を生きられた経験として、当事者の生活、人生に位置づくよう伴走する心理社会的実践のモデルを構築する。臨床ナラティヴアプローチの観点は以下のようなものである。・当事者主体のアプローチ。個別の体験の現実に焦点をあてる。・当事者の行為主体性(agency)の尊重と回復が目標。・ナラティヴは他者と体験を共有するための形式、枠組みである。・問題や症状を生活と社会の文脈(意味の場)から切り離さない。・専門職として関わる私が同時に問われている。・当事者の体験知を自ら形にするプロセスに付き合う。専門職の側は自らの地図で相手の状態を整理することをいったん宙吊りにする。・語られたストーリー(told stories)から生きたストーリー(lived story)への移行に注目する。今のモメント(present moment)において過去をつなぐ自己のはたらきを支える。本研究についてこれまでに、科研費を中心とする補助金を得て、共同研究で進めてきた。現在進行中のものは、基盤研究(A)「生活史法による臨床物語論の構築と公共化」(H24-28)(代表:森岡正芳)である。本研究においてこれまでに4回の国際シンポジウムを企画実施し、学際的で学問横断的な議論を重ねている。人生の途上において大災害、病、障害などの事情で、ライフコースを描くことが困難になった当事者と協働し、ライフヒストリーを記述する。人は自らの現実を積極的に構成し、意味を生む存在である。臨床において、ナラティヴアプローチは、当事者の強い情動体験の世界を緩和し、個人の体験の現実に、病気や障害の出来事の意味が定まっていくまでを同行する援助である。この実践が公共性を持つ。たとえば、「社会に開くナラティヴ:戦争と原爆の体験を聞く・語り継ぐ」(日本質的心理学会第8回大会 安田女子大学 2011.11.27)での発表や、沖縄戦の体験の聞き取り調査は、本研究の広域的な連携の一例である。以上について、『臨床ナラティヴアプローチ-協働報告1-3』(ISSN2188-5834)にて報告を行っている。 現在の専門分野 教育心理学, 臨床心理学 (キーワード:ナラティヴ(物語・語り・ストーリー)/臨床ナラティヴアプローチ/人間性心理学/体験と意味の創造/質的研究法/ライフヒストリー/一人称科学/対話的自己/多声性/会話と自己形成/心身相関/ジェネラとトラウマ/心の発生/形態生成/ 能と心理療法/間/今のモメント/劇学/遊びとパフォーマンス/民俗心理学/心理療法の宗教的起源 /臨床現象学/仏教心理学) 著書 1. 2020/08/10 『治療は文化であるー治癒と臨床の民族誌』総論「心と文化ー治癒の源泉をたどる」「来るべき治癒へーケアとキュアの交差域」担当 │ 臨床心理学 増刊12号 │ (共著)   2. 2020/07/30 エンカウンター・グループの新展開 │ (共著)   3. 2019/07 「学校」を生きる人々のナラティヴ 分担執筆「学校でナラティヴを活かす」 │ ,209-225 (共著)   4. 2019/01 Handbook of Dialogical Self Theory and Psychotherapy : Bridging Psychotherapeutic and Cultural Traditions. Chapter 14. On the constitution of self-experience in the psychotherapeutic dialogue. │ ,206-219頁 (共著)   5. 2019/01 家族心理学ハンドブック Ⅱ家族心理学の基礎理論5.ナラティヴ論(物語理論) │ ,74-82 (共著)   全件表示(33件) 論文 1. 2021/11/20 Mind-Body Correlation and its Logic: The Experience of “Invisible Body” │ Integrative Psychological and Behavioral Science │ 55 (単著)   2. 2021/10/10 Narrative-based Approaches in Psychological Research and Practice. │ Japanese Psychological Research │ 63 (4) (共著)   3. 2021/08/01 森岡正芳(編)『治療文化の考古学』 │ 臨床心理学 増刊 │ (13) (共著)   4. 2020/09/15 共通感覚をよみがえらせる-コロナ時代を生きる │ 臨床心理学 │ 20 (5),621-623頁 (単著)   5. 2020/09/15 濱野佐代子『人ペットの心理学ーコンパニオンアニマルとの出会いから別れ』北大路書房 │ 臨床心理学 │ 20 (5),657-658頁 (単著)   全件表示(44件) 学会発表 1. 2021/10/12 Deepening the life of spirit and the logic of negation:A questioning on human being of Edith Stein (6th IASPES(international Association of Study Philosophy of Edith Stein) 2. 2021/09/05 語りと心理臨床のこれから (日本心理臨床学会第40回大会 構造化ディスカッション22) 3. 2021/08/28 隣接関係をつくる 『隔たりの時代における交差』 (日本人間性心理学会第40回記念大会 オンライン開催) 4. 2021/08/06 基調講演 隔たりの時代における表現療法-アートが人と人の間を活かす (The 8th International Conference of Expressive Psychotherapy) 5. 2021/06/08 Polyphony in the context of psychosocial practice: on the possibility of the dialogical logic (11th ICDS (International Conference of Dialogical Self)) 全件表示(40件) その他研究活動 1. 2014/02/22 ~ 2014/02/23 『語りー風土と生活史 心のケア』石垣市での公開シンポジウム 報告 (『臨床ナラティヴアプローチ―協働報告―3』 2016年3月刊行  定期刊行物 ISSN:2188-5834) 2. 2013/11/22 ~ 2013/11/23 シンポジウム記録『記憶とアイデンティティの深層へ-ライフヒストリーの知』学術Weeks2013 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 (『臨床ナラティヴアプローチ―協働報告―』第2号2015年4月刊) 科学研究費助成事業 1. 2012/10 ~ 2017/03 生活史法による臨床物語論の構築と公共化 │ 基盤研究(A)   2. 2012/04 ~ 2017/03 生活史法を基盤とした臨床物語論の構築と公共化 │ 基盤研究(A)   3. 2008/04 ~ 2012/03 「ナラティヴアプローチによる治療的意味生成過程に関する研究」 │ 基盤研究(B)   4. 2005/04 ~ 2008/03 平成17年度基盤研究(C ) 研究課題「物語知の臨床実践へのフィールド的基礎研究」 │ 基盤研究(C)   研究者からのメッセージ 1. 心理学における事実と体験の意味社会とのつながりの中で心理学を立てることが求められている。日本学術会議の心理学・教育学委員会の答申(2010)では、心理学の定義及び役割があげられ、社会の様々な課題に対して、心理学の知識と方法が解決の一翼を担うことが明記されている。いまや心理学において、その社会的役割を自覚せずに研究は成り立たない。答申では、社会の変化に対応する基礎研究と実践研究の迅速な相補的連携と、心理学的知見に基づいた社会システム構築論の提案が心理学の使命とされている。 心理学は測定された事実に根拠をおく学問として発展してきた。一方、社会的な課題が多様に噴出する実践現場では、事実による根拠づけだけでは、人は動かないことがある。たとえば頭痛を訴えて、病院にやってきた患者さんがいるとする。医療スタッフは検査から入る。頭痛の原因が特定できれば治療もできる。ところが検査では異常は見つからない。一方患者さんは痛いと訴え続ける。それではこの患者さんは虚偽の報告をしているのだろうか。 痛みとは何かというと、実は専門家も明確な答えが出せない。国際疼痛学会は痛みを次のように定義している。痛みとは、「実際に何らかの組織損傷が起こった時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような、不快な感覚体験および情動体験」。つまり痛みとは、なんらかの生体組織の損傷が事実として確かめられることだけでなく、痛みの部位は特定できないが可能性として存在することも痛みであるし、主観的体験、すなわち痛いと訴えている、あるいは述べられている体験も痛みとするということである。科学的対象として、意外にも痛みは定義しにくいものである。一方、患者にとって患部がどこと特定されなくとも、痛みは体験として現実である。ここで医学も心理学も人の「体験」を扱わざるをえない。 いいかえると、心理学が実践や社会的貢献に向かうとき、事実と体験という二重の対象領域をもつということになる。ときとしてこれは大きなジレンマとなる。事実に基づく研究と治療は一般的で誰にも通用する根拠を提供する。しかしそれを受け取る側は個人としての患者である。患者は事実を体験するのであり、体験は一人一人違う。ある事実は、個人ごとに多様な感情を喚起し、生活の文脈で価値判断がなされる。それを他者に語ることで体験の意味はさらに変化し増幅していく。個人の体験に接近する起点は、伴走する他者として語り聞くことの維持である。ナラティヴが求められるのはこのような場面である。 外部研究者ID ORCID ID 0000-0001-6367-0069 © Ritsumeikan Univ. 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